もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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急性心筋梗塞のこと

急性心筋梗塞は、冠動脈が閉塞することにより発症します.
適切な治療を行わなければ死にいたることもある危険な状態です.
冠動脈の動脈硬化が徐々に増悪し、最終的には、不安定化し
血栓が付着することにより、冠動脈が完全閉塞となります.
ニトロでも軽快しない、持続する強い胸痛、冷汗が起こります.
場合により、血圧低下、不整脈などが起こり危険です(心原性ショック).
ただちに循環器専門病院を受診していただき、心臓カテーテル検査、治療などの
適切な処置が必要です.症例を提示します.
急性心筋梗塞のこと_a0055913_14133618.jpg
急性心筋梗塞のこと_a0055913_14142146.jpg

この方は、右冠動脈の急性心筋梗塞にて来院されました.
カテーテルにて冠動脈につまった血栓を吸引除去しました.
図で赤い塊が血栓です.その後バルーンによる拡張を行い
最終的にステントを植え込み、冠動脈は良好に拡張し、血流も改善しました.
幸いこの方は、ショックには至らず、順調に改善しています.
急性心筋梗塞のこと_a0055913_14145389.jpg

by yangt3 | 2005-11-08 08:11 | カテーテルの話題