もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

2006 CPRガイドライン ー パート8 ACS(急性冠症候群)患者の安定化

2006年CPRガイドラインから
循環器疾患への対応に関する部分の抄訳です.

ーパート8 ACS(急性冠症候群)の安定化ー
-------------------------------------------
急性心筋梗塞や不安定狭心症などの疾患は
急性冠症候群(Acute Coronary Syndrome; ACS)という
疾患概念のスペクトラムの一部です.
これらの疾患の病態生理は冠動脈の動脈硬化プラークの
不安定化もしくは破綻によるものです.
これらの疾患の心電図所見としては
・ST上昇を伴う急性心筋梗塞(STEMI)
・STの低下所見
・非診断的なSTとT波の以上
などです.

心電図でST上昇を認めない急性心筋梗塞は
NSTEMIとよばれます.
Non-ST-elevation myocardial infarction; NSTEMI
このNSTEMIの診断にあっては、血液検査での
心臓マーカーの上昇(トロポニンテスト、ラピチェックなど)が
必要であり、心電図所見は、STの低下かもしくは診断にいたらない
軽微な変化か、一見正常な心電図所見となります.

このACSの効果的な治療、インターベンションのためには
とりわけST上昇を伴う急性心筋梗塞(STEMI)においては
正しい診断に至るまでの時間が非常に大切です.

これらのACS患者さんと最初に接する
医療関係者の役割が非常に重要です.
(外来での対応で、必ずしも循環器専門医が
最初に患者さんを診察するとは限りません)
最初に急性冠症候群(ACS)の患者さんに対応した
医療者が迅速に正しい診断にいたることが
これらの患者さんのリスクを最小限にし
不安定な病状を安定化させ(心室細動なども含めて)
迅速に心臓カテーテル治療などの適切な治療に繋がります.

病院内や病院外で医療関係者や救急スタッフが
BLS、ACLSなどの救命処置を迅速に適切に行うことの
重要性はいうまでもありません.
これらに加えて 急性冠症候群(ACS)の患者さんの
病状の安定化を図る必要があります.
-----------------------------------------
新しい2006年CPRガイドラインでは
この急性冠症候群(ASC)のガイドラインがまとめられています.
対応については分かりやすい図表があり
参考になります.ぜひみなさん一緒に勉強しましょう.

a0055913_23295822.gif





a0055913_23315540.gif

by yangt3 | 2006-03-22 23:34 | 2005年CPRガイドライン