もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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病院にできること

川端 裕人さんの著書で
「動物園にできること」 文春文庫を読みました.
動物園を知るためのバイブルとも称される本ですが
医療関係者にも参考になることが沢山載っています.

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アメリカ ジョージア州あのアトランタ動物園.
ここは80年代にはアメリカで最悪のの動物園と
称されたいわく付きの動物園だったそうです.
その後、このアトランタ動物園が
アメリカでも最良の動物園にどうやって変貌を遂げたか.
そんな話が載っています.

80年代当時のアトランタ動物園の問題点として
・施設・展示方法の古さと動物に与えられるスペースの狭さ
・獣医による適切な健康ケアの欠如
・飼育・展示されることによる心理的ストレスを減らす努力の欠如
・希少種の繁殖に熱心でないこと
・飼育している動物の科学研究がなされていないこと
・教育プログラムがおざなりであること
などが上げられています.

アトランタ動物園の新たな園長に就任したメーブル園長は
これらの山積する問題をリーダーシップをもって
次々と解決し、最良の動物園に変えて行ったのです.

リニューアルしたアトランタ動物園では、全てが変わったそうです.
動物の展示もランドスケープ・イマージョンが徹底され
野生の生息地を人工的に作り出し
その中で自然な形で動物を飼い、展示する
つまり動物だけを展示するのではなく、生態系をも展示するという
考え方です.

さらには、種の保存計画にも熱心となり
飼育下の動物たちをひとつの個体群にみたて
遺伝子の多様性をできるだけほぞんしつつ繁殖させることを
目的に活動しているそうです.

動物園が抱える問題というのは、
ある意味、今の日本の病院が抱えている問題にも
参考になるような気がします.

・病院施設の老朽化、医療機器の老朽化など
・医療スタッフの充実
・患者さんが安心できる病院環境作り
・地域への貢献
・自分も専門職種領域での研究や勉強の継続
・院内教育プログラムの刷新と充実
などです.

院内の教育や設備、スタッフの充実などを図り
医療活動や急給油活動を通じて
地域に少しでも貢献できることが
病院の目標でなければならないと考えています.

施設や設備のリニューアルをするにしても
病院として、医療者としてなにができるか
常に考えながら(つまり理念とか、なにをめざしていくか)
仕事を進めることが大事です.

目標は高く、実践は、日々の仕事から
地道に頑張っていくしかありません.
これからもよろしくお願いします.
by yangt3 | 2006-04-07 00:17