もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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心筋梗塞予報を知っていますか?

明日の天気が心配で天気予報をみたり
花粉の飛び方が心配で花粉予報を調べたり
ということで
天気予報は、生活のなかに溶け込んでいます.

それでは、みなさん
「心筋梗塞予報」というものが
あるのをご存知でしょうか.
天気予報と同じように
心筋梗塞について毎日予報しているサイトがあります.

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心筋梗塞予報を毎日ネットで発表しているのは
広島県医師会の方々です.

心筋梗塞予報
http://sinkin.hiroshima.med.or.jp/index2.html

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以下、上記のホームページから情報を抜粋してお届けします.

広島市医師会では
心筋梗塞と気象の関係に以前より注目していたそうです.

1993〜2002年における救急車で搬送された
心筋梗塞得症例3775例を詳細に検討し
心筋梗塞の発症と気象条件との関係が明らかになったそうです.

それによると心筋梗塞の発症は、
一日の平均気圧・平均気温と深い因果関係があることが判明しました.
特に、平均気圧1005hPa以下で平均気温10℃以下の日に、
心筋梗塞が多発する傾向にあることが明らかになりました.

この研究を広島市だけでなく広島県全域で調査を行ったそうです.
2004年度に
広島県地域保健対策協議会
(広島大学・広島県・広島市・広島県医師会)に、
新たに「心筋梗塞予報推進特別委員会」
(梯正之 広島大学医学部教授)を設置し、
広島県下における心筋梗塞の発症と気象条件の関連を、
県下各地域(広島地区、福山地区、備北地区)で調査研究し、
発症予測を行なったそうです.

調査は、2001年〜2003年の3年間の各地区における
救急隊による心筋梗塞症例の搬送状況と気象条件の関連につき施行.
気象条件については、より体感温度に近いとされる湿度補正平均気温と
平均気圧を用いました.

広島県全域による調査の結果によると、
広島地区では、湿度補正平均気温が6℃未満で、
平均気圧が1013hPa未満で心筋梗塞が多発していました.
(平均1.00回/日に比し1.42回/日発症).
次いで、湿度補正平均気温が6℃未満で平均気圧が1013hPa以上で
多く認めました(1.26回/日).

以上より、広島県における心筋梗塞予報は、
気象庁の天気予報と同じ地域、
すなわち広島県南部と広島県北部の2地域に分け、
湿度補正平均気温が6℃未満で平均気圧1013hPa未満を「警戒」、
そして湿度補正平均気温が6℃未満で平均気圧が1013hPa以上を「注意」、
それ以外を「予報なし」として毎日予報を行っています.
心筋梗塞の予報は、天気図型で、寒冷前線通過を「警戒」、
帯状高気圧を「注意」としています.
この気象条件の予測される日を心筋梗塞予報の「警戒」日としています.
また、平均気圧1012hPa以上で平均気温10℃以下の日が、
「警戒」日についで多発傾向にあり、これを「注意」日としています.
さらに、寒冷前線通過日にも多発しており、「警戒」としています.
また、帯状高気圧が次いで多発しており、「注意」としています.
そのほかの日は、「予報なし」です。
 
広島県医師会では、
2003年の12月20日より広島市および周辺地域の「心筋梗塞予報」を、
「警戒」「注意」「予報なし」の三段階の予報として
ホームページ上で行ってきたそうです.
また、それぞれの予報について、
生活の注意点等の説明も行っているそうです.

(くわしくは、広島県医師会 心筋梗塞予報のページをご覧ください)

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心筋梗塞予報というのは、非常に珍しいですが
その実際ををみてみると
広島市医師会、広島県医師会、広島大学がチームとなり
心筋梗塞の発症状況を多くの症例で丹念に調査した
実証的なものだということがわかります.

実際に心筋梗塞予報を出すことで
狭心症、心筋梗塞のリスクのある人は、あらかじめ用心することもでき
疑わしい症状があれば、早期に病院を受診して
早期の治療を受けることも可能になります.

さらには、救急隊、医療機関も心筋梗塞予報で警戒となっている日には
心筋梗塞搬送、受け入れの準備、
医療スタッフの人員の確保をして備えることができます.
それにより、カテーテル治療やバイパス手術が必要な患者が
素早く必要な治療を受けることが可能になります.

非常に素晴らしい心筋梗塞予報なのですが
残念ながら広島県のみであるということです.
他の地域に同じように心筋梗塞予報を出す為には
広島券医師会にならって、
同じように急性心筋梗塞の調査を行う必要があります.

岐阜県も冬には、降雪があり寒さも厳しいものがあります.
さらに詳細に気温、気圧、降雪などについて検討を行えば
広島県と同様に現場の状況にあった正確な心筋梗塞予報が
岐阜県でも出せるようになると思います.

東可児病院だけの症例では、調査に限界があります.
できれば、可児市、多治見市の医療機関、医師会が協力して
広島県医師会と同様な心筋梗塞予報がだせるのが理想です.

これから関係医療機関の方々とぜひ協力して調査を始めたいと思います.
by yangt3 | 2006-04-13 00:07