1.4キロの新生児の心臓手術が成功
2006年 06月 21日
成功したそうです.
---------------共同通信 06.06.20
1・4キロ新生児心臓手術 国内最低体重で成功
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006062001004155
日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)は20日、
1378グラムの低体重で生まれ、生後13日目の女児に、
人工心肺を使って大動脈などをつなぎ換える手術を成功させた
と発表した。この種の手術では国内で最も低体重での成功という。
同センターによると、女児は都内の別の病院で4月4日に生まれたが、
本来とは逆に右心室から大動脈が、左心室から肺動脈が出ている
「完全大血管転位症」と診断され、同センターに運ばれた。
同月17日、大動脈などを本来の接続につなぎ換える手術を実施。
手術は5時間かかり、途中、
人工心肺を使って心臓を80分止めたという。
体重わずか1.4キロのこの子供の心臓手術を成功させるために
どれほど多くのスタッフや医師たちが
努力を傾けた事か.
医療不信がマスコミでさかんに叫ばれていますが
一方で、こうしてしっかりと小さな命を救うために
頑張っている医療スタッフがいるということを
もっともっと知る必要がありますね.
たった一人の命を救うのが
どれほど大変なことか.
沢山のスタッフが懸命の努力を重ねても
それでも救命出来ずに不幸な結果をたどることもあります.
こうした過酷な現場から一歩も逃げずに
立ち向かって努力を続ける人たちがいるということは
本当に勇気をもらえるものです.
先日の新聞記事では、初期研修が終わった研修医たちが
仕事の楽な科を選ぶ傾向があると書かれていました.
私の子供が成人する頃には
日本の医療を取り巻く環境がどうなっているか
大きな心配の種です.
医療崩壊が叫ばれる中、立ち去り型サボタージュという
言葉も生まれています.
過酷な医療の現場から、どんどんスタッフが辞めて行ってしまうという
現実もあります.
私自身は、循環器科医師として
まだまだ頑張って行くつもりではあります.
大学病院や、大きな公立病院に比べれば
東可児病院は、まだまだ小さな病院ですが
現場から逃げない、医療から立ち去らないをモットーに
仕事を続けて行きたいと思います.
ニュースになるような新しい治療や、手術とは無縁ですが
自分たちにできることを
確実に地域の医療スタッフとして行っていきたいです.