頑張れ! へリンちゃんとマリヤちゃん
2006年 08月 06日
下半身が結合した状態で生まれ、向き合った姿勢のまま
4歳まで育った米ユタ州の双生児が、
当地の小児病院で分離手術を受けるとのことです.
手術は4日に開始され、14−30時間かかる見通し
だそうです.
---------------CNN.com. 2006.08.04
腎臓共有の結合双生児、4歳で分離手術
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200608040023.html
ケンドラ・ヘリンちゃんとマリヤちゃんは、
薄茶色の髪に青い目の活発な女の子たち。
脚と肝臓、腎臓、大腸の一部を共有している上、
一方の腎臓は機能していない。
分離後は2人が片脚ずつ分け合い、
腎臓はケンドラちゃんに与えられる。
マリヤちゃんは体力の回復を待って、
3−6カ月後に母親のエリンさんから
生体腎移植を受ける予定だ。
結合双生児の分離手術は通常、
生後6カ月から1年の間に行われるが、
腎移植は4歳以上でないと難しいため、
これまで見送られてきた。
現時点でも、分離手術に続く腎移植手術は
マリヤちゃんにとって大きな負担となり、
失敗に終わる可能性も否定できない。
ヘリン夫妻は多くの倫理学者らに相談し、
反対意見にも耳を傾けた上で、
2人に手術を受けさせる決断を下した。
2人は仲良く育ってきたが、
「大きくなったら別々になる。
それが本人たちの思い描く未来ですから」と、
父親のジェイクさんは語る。
医師団らは2人に結合双生児をかたどった人形を与え、
実際に分離させるなどして、手術への理解を
深めようと努めてきた。
2人は多少の不安を示しながらも、自分の脚で歩き、
2段ベッドに眠り、自転車を乗り回す日を
楽しみにしているという。
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30時間もかかる手術を
4歳で受けるのは、本当に大変です.
それも手術的に困難な結合双生児の分離手術です.
マリアちゃんは、さらに腎臓移植を受けなければ
なりません.その時には
マリアちゃんのお母さんも、手術をうけることに
なるのです.
両親にとっても自分の最愛の子供たちに
手術を受けさせる決心をするまでに
様々な葛藤があったと思います.
同じく小さな子供をもつ親として
今回の手術が無事に成功するように
心から祈願しています.
いつも世界中のどこかで
命の危険にさらされたり、命をかけた闘いに臨んでいる
ということ.
私たちも襟をただし、自分の役割を
果たしていくしかありません.