もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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心臓カテーテル造影の画像処理

連日、心臓カテーテル検査を行い
冠動脈造影、カテーテル治療の画像は
どんどん増えていくばかりです.

カテ業務としては、日々の検査の
カテーテル所見や治療所見を作成.
造影の生データはGoodNet のサーバに
保存されます.
また血管内超音波は、内蔵ハードディスクに
保存され、適時 DVD にてバックアップを
とっています.

当科ではカテーテル治療所見に関しては
スタッフの教育と詳細な治療手順の
徹底もかねて
Macを使用して作成しています.

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_14151927.gif


今回は、その基礎にあたるカテーテルの
画像処理について紹介します.




当科ではカテーテル所見、治療所見は
Macを用いて作成しています.
カテ画像を元に、Pages というソフトを
使用して作成、印刷しています.

さて元となるカテーテル画像ですが
もともとの画像は、医療画像に共通の
DICOM 画像となっています.
そのままでは、Macのソフトで
読み込みできません.

そこでフリーのDICOM ヴューワーである
OsiriX を用います.
GoodNet からCDで出力したものを
Macで読み込みします.
(現在はセキュリティの問題で
個人用である私のMacとGoodNetとは
接続はしていないので)

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_14162456.gif


OsrirXで読み込んだ画像は、動画として
ひとつひとつチェックできます.
適当な画像を静止画として選択します.
OsiriX上でも、ある程度の画像処理は可能です.
すこし濃淡とコントラストを調整してみました.

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_1417170.gif


OsiriX上で選択して調整した画像は
JPEGなどのMacで読み込める形で出力します.

これまでは、長らくこの後の画像処理に
PhotoShopを用いていました.
(長く使っている割には、まだまだアマチュアですが)
OsiriXからの画像をPhotoshopで
さらに加工した画像がこれです.

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_14173447.gif


現在は、新しいCore 2 Duo を搭載した
17インチMacBook Pro と
アップル純正の画像編集、データ管理ソフトである
Apertureを導入しています.

最近は、もっぱらこのApertureを使用して
カテーテル画像を処理しています.

途中までは、同じ工程であり
OsiriXで読み込んだ画像を、Aperture で読み込みます.

Aperture上で、画曾のトリミングを行います.
PhotoShopと同様に
・露出(露出、彩度、明るさ、コントラスト)の調整
・色合い、レベル調整
・ハイライトとシャドウの調整
・ホワイトバランスの調整
・カラー調整
・シャープネスの調整、などなど
細かい画像処理が可能です.

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_14181338.gif


目的とする冠動脈や冠動脈の病変が
最もよく見えるように、画像調整を行い
完了したら、最終画像として出力します.

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_1418423.gif


ちなみにPhotoShopの画像と
比較すると画像の違いは明らかです.

心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_14191466.gif


心臓カテーテル造影の画像処理_a0055913_141947100.gif


Aperture を用いることで
よりきれいで、診断可能なカテーテル画像を
得ることができます.
最新のフラットパネルでの造影写真に
せまる画像ではないかと思っています.

Aperture は、こうした個々の画像の
画像処理だけでなく、検査、治療画像、
血管内超音波画像など多くの画像データを
データベースとして管理することもできます.

データベース機能については、最近
取り掛かったばかりなので
また後日、紹介したいと思います.

今後の希望として、一生懸命仕事を続けて
カテーテルアンギオ装置、CT装置を
さらにグレードアップできればと思います.
これからもよろしくお願いします.
by yangt3 | 2006-12-10 14:20 | マッキントッシュ