新しいMRによる心臓の評価
2007年 02月 09日
新病棟に新しいMR装置が入りました.
新しく導入されたMRは
GEのSigna HD x 1.5T です.
循環器分野では、大動脈、末梢血管などの
血管径の評価に有用だと思います.
今回、この新しいSigna HDx 1.5Tを用いて
心臓の壁運動評価、左室造影モードなどの
撮影の使用経験をご報告したいと思います.
専用の心臓用のプログラム
(Advancded Cardiac Package II)が搭載されて
種々の心臓の画像を得ることができます.
この症例では、左室、心臓の動きを
心臓拍動に合わせた動画モードで確認することが
できます.乳頭筋や心臓弁の動きも確認することができます.
鎖骨下領域の血管も非常に鮮明に
検査することができます.
この症例では、右鎖骨下動脈閉塞を認めます.
一番期待されるところは
大動脈疾患の診断です.
大動脈瘤、解離性大動脈瘤の診断においては
かなりの診断能力が期待されます.
この症例は、胸部大動脈瘤の解離が
鮮明に描出されています.
緊急症例にも積極的にこのMRを駆使した
緊急画像診断を行っていきたいと考えています.
放射線科のスタッフは、これから緊急カテ、緊急MRなど
ますます忙しくなる日々が続きますが
ともに頑張って行きたいと思います.