心よりご冥福をお祈りいたします
2007年 03月 29日
何気なくつけたテレビで
植木 等さんの 訃報を報じていました.
頭をがーんとなぐられたようで
一気に目が覚めてしまいました.
各メディアやネット上で
一斉にこの天下一のコメディアンの訃報が
報じられています.
在りし日の植木さんのVTRを見ながら
思わず不覚にも涙をしてしまいました.
-------「日本一の無責任男」植木等さん死去
デイリースポーツオンライン
http://www.daily.co.jp/gossip/2007/03/28/0000283440.shtml
-------昭和の名コメディアン 植木等さん死去
スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070328-OHT1T00100.htm
植木等さんを深く知ることができたのは
小林信彦さんの
「日本の喜劇人」という本を読んでからです.
小林信彦さんは「植木等ショー」の番組の構成をされていた時期も
あったそうです.
「日本の喜劇人」で植木等さんが
高く評価されているのを読み
テレビで植木等さんやコメディアンの方々を観るだけでなく
評論や書物から彼らをみることを知りました.
さらには植木さんを始めとするコメディアンの方たちが
いかにまじめに一生懸命に勉強し、芸や演技を磨いているかも
知ることができました.
結局は技術よりも人間性が芸に出るのだということも.
植木さんは享年80歳で肺気腫による呼吸不全が
原因だったと報じられています.
さらに記事によれば
「軽薄な無責任男というイメージと違い、素顔はきまじめだった。
「スーダラ節」の楽譜を渡されたときは
「こんなくだらない歌は歌いたくないと思った」と悩んだ。
が、浄土真宗の僧侶である父親から「分かっちゃいるけど、やめられない-。
等よ、これこそ、親鸞聖人の精神に通じる。一生懸命歌え!」
と諭され、決意したという。」
だそうです.
一見不真面目な無責任男を、実はまじめに演じながら
植木さんが肩の力を抜いて頑張れというエールを
送ってくれていたのだと思います.
閉塞感に満ちた今の時間の中で
植木等さんが演じた日本一の無責任男、気楽なサラリーマンの
底抜けに楽しい明るさや笑いは
まだまだ色あせることがないと感じています.
心から植木さんの
ご冥福をお祈り申し上げます.