もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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2次救急病院の役割と機能評価

以前にもご紹介したように
最初の研修医時代を大阪の第一線救急病院で
すごしました.

外科、内科を問わず、毎日数多くの
救急車を受け入れ
重症外傷、心肺停止の患者も
数多く搬送されるような
そんな野腺病院のような勤務先でした.

本当に寝る間もないほどの
忙しい研修医生活を送り今の自分があります.

医療スタッフや医療危機などの
医療資源の不足から救急受け入れを
したくてもできない施設もあります.

数多くの救急疾患を病院としてうけいれるために
医療スタッフの精神力や根性だけではだめで
きちんとした人材、医療危機などの
補給、後方支援が絶対的に必要です.

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第10回日本臨床救急医学会が
この5月17日、5月18日の2日間神戸で開催されました.

加茂消防からもこの学会に参加され
かの神戸メディカルラリーにスタッフとして
参加されている方がおられます.

学会から帰られた後、ぜひ
詳細な学会報告を期待したいものです.

この第10回日本輪唱救急医学会のシンポジウムにおいて
日本医大病院高度救命救急センター医局長の
近藤久禎氏が、2次救急医療機関について
発表されています.

入院を必要とするような救急患者や
救急車を受け入れることが役割である
2次救急医療機関について全国調査を行ったものです.

近藤氏は、厚生労働省医政局が都道府県から
アンケートで収集している全国の
2次救急医療機関の患者受け入れ実績の報告を基に、
当番日1日当たりの受け入れ状況を算出しました.

全国の2次救急医療機関3238施設のうち、
当番日1日当たりの救急車の受け入れ台数が
1台未満の医療機関は37%を占めたそうです.

当番日1日当たりの入院患者の受け入れ人数が
1人未満の医療機関も45%に上ることが
判明したそうです.

病院への救急車搬送患者は1日当たり1万2100人、
緊急入院患者は1日当たり7200人発生していたそうです.

近藤氏によれば
「同じ2次救急病院の中でも、
救急車がひっきりなしに来て
多忙なところがある一方で、
ほとんど2次救急として機能していない病院も
あるようだ」ということです.

私たちの病院では
これまで脳血管障害、脳外科救急などは積極的に
2次救急医療機関として受け入れを行ってきました.
脳出血、くも膜下出血などの
脳神経外科手術を必要とする症例においても
ベテランの脳神経外科医が常勤として
24時間対応しており即時対応可能な
体制を整えています.

最近話題になっている超早期脳梗塞に対する
TPAの投与においても
受け入れの準備が整っています.

循環器救急においても2年前から私が
循環器の常勤として着任してからは
積極的に受け入れを行っています.

急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性冠動脈症候群などの
症例においても24時間受け入れ体制を整えており
即時にカテーテル治療が可能な
ローテションを組んでいます.

多くのマンパワーや看護力や豊富な
医療資源に支えられた大学病院や救命センターに比べれば
まだまだ非力ではありますが
私たちの病院で受け入れ可能な症例
対応、治療可能な症例をきちんと地域救急の皆さんに
明示しきちんと役割を果たしていくことが
重要だと考えています.

地域の3次救急病院に対しては
当院は後方支援としての役割も果たし
地域全体の救急力を高めることに
少しでもお役に立ちたいと考えています.

地域での救急業務の役割分担については
これからもっともっと現場でのミーティングを重ねて
よりよいものに発展させていきたいと思います.

追伸;T.H さま
学会とメディカルラリーの
ご報告をお待ちしております.

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by yangt3 | 2007-05-18 18:40 | 学会、勉強、研修など