両足義足、左手だけの女性が医師の道に
2007年 05月 30日
小児科、産婦人科、そして循環器科などなど
さまざまな分野において
診療、救急のピンチが生じている今日この頃.
連日、緊急の仕事に追われています.
昨日も6時過ぎまで、カテ室にて仕事をし
術後管理やカル手書きを終わってみれば
もうすでに10時.
気がつけば、お昼ご飯を食べていないことに
今更ながらに気付いたりしました.
そしてまた、今日も朝一番で
緊急がはいり、カテチーム一同
大活躍の一日でした.
仕事も医療も結局は、熱意というかハートというか
気持ちの持ち方だと思っています.
誰にも負けない気持ちでいるつもりですが
こんな記事を読むと、まだまだ自分の未熟さに
思い至ります.
-----------CNN.co.jp 2007.05.28
両足義足、左手だけの女性が医学部を卒業へ 米国
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200705280025.html
米カリフォルニア州ロサンゼルス(AP)
少女期の病気により右腕と両足を失った米国の女性が
近く、大学の医学部を卒業する。
義足を使って歩き回り、注射を含むほとんどの医療行為を
左手だけでこなすこの女性は、今後研修医として
経験を積みながら小児科医を目指す。
女性は、ミシガン州出身のケリー・リムさん(26)。
デトロイト郊外で盲目の母親に育てられた。
細菌性髄膜炎による毒性ショックで、
8歳のときに四肢のうちの3つと、
残る左手の指先3本を切断した。
切断から5カ月後には通常どおりの生活に戻った。
長年にわたって車いす生活を送りながら、
痛みに耐え治療を続けた。右利きだったが、
努力によって左手で文字を書き、作業ができるようになった。
高校を卒業すると、
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に入学。
来月1日に同校医学部を卒業する。
「重い病気にかかることや、自分自身だけでなく
家族も深い悲しみを受けることが
どのようなものかを知っているので、
他の人にはない視点が私にはあると思う」と
リムさん話す。
リムさんは最近になって、子どものころの自分の医療記録を見た。
そこには、生存の可能性は15%とする医師の所見が
記してあったという。
「失敗が嫌いなんです。
これは私の中に深くしみ込んでいるもののうちの一つなんです」
指導教授や同級生たちは、リムさんには
身体的な特徴を意識させない沈着な雰囲気が漂っていると話す。
指導に当たるワッソン教授は「最初は腕がないことに気が行くが、
彼女があまりに落ち着いていて有能なので、
5分も経てばありのままを受け入れるようになる」と話す。
リムさんは卒業後、大学付属の病院で研修医として研さんを積む。
子どものアレルギーや伝染病を専門にする考えだという。
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さすがに月にたくさんの当直をし
かつ当直あけでも、お構いなしに
緊急で呼び出しされると
ちょっとしんどい、なんて思います.
こんな記事を読むと、
医師になるということの
本当の意味を思い出します.
今一度原点に返り
研修医の頃、医学部を目指した頃の
若々しさを思い出して
また頑張りたいです.
ちなみに6月は、5月よりも
もっとたくさん仕事が入る予定です.
カテチームの皆さん
頑張りましょう.
循環器病棟のナーススタッフも
よろしくお願いします.