救急搬送
2007年 06月 13日
救急搬送においては
救命救急士の同乗だけでなく
最近では、いわゆるドクターカーとして
医師同乗システムを運用するシステムの
普及が望まれています.
病院内で発症した重症患者
たとえば解離性大動脈瘤や緊急手術を必要とするような
重症心疾患を、高次病院、心臓外科に搬送する際には
当然のことですが、担当医師が同乗して
緊急状態に対応できるようにして
重症患者を安定した状態で、搬送をしています.
当院では、心臓手術が必要な際には
県立多治見病院心臓外科 宋先生にお願いしていますが
救急搬送時には、私、ME伊藤君が同乗しています.
最近では、病院間の救急搬送システムが完備され
心臓外科医の先生の同乗も含めて
可茂消防、多治見消防の協力の元
より迅速に、より安全な搬送体制を構築しています.
そんな風に、毎日頑張っていますが
救急車を悪用したなんて話を聞くと
本当に悲しい気分になります.
-----------CNN.co.jp 2007.06.11
米大統領訪問で渋滞、救急車で移動し非難 伊上院議員
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200706110027.html
ーマ──イタリア上院議員が9日、ブッシュ米大統領の訪問で
警備が強化され、渋滞していたローマ市内を急いで
移動するのに、救急車を利用していたことが判明した。
救急隊員には嘘をついており、法的に罰せられる可能性がある。
グスタボ・セルバ議員(81)は、テレビ局でのインタビューに
遅れそうになり、救急車を呼ぶ118に電話。救急隊員に、
心臓病の専門医の所へ向かってくれと言い、テレビ局の住所を
伝えていた。議員は、上院のウェブサイトによると右派の
国民同盟所属。
ローマ市内は、ブッシュ米大統領の訪問で警備が強化されており、
各地で渋滞していた。
セルバ議員はテレビ放送で、
「古いジャーナリストのトリックを使った」と、
間に合うように救急車で移動したことを自慢していた。
一方、救急当局は、セルバ議員の言動に苦い顔。
この日は約600件の救急要請電話があったほか、
ブッシュ大統領の訪問に備えて特別体制を敷いていた。
セルバ議員の言動について、リビア・トゥルコ保健相が
「無責任で、恥ずべきもの」と批判。当局による捜査で、
「もしも犯罪であれば、民事裁判なり刑事裁判なりで、
処分を決めるべき」と述べている。
イタリア上院では数日前に、一部の上院議員が議会の食堂の
メニューに、「アイスクリーム」を追加するよう要請して、
議論になったばかり。
---------------------------------------------------------------------------------
日本で、同じような公権乱用されることが
ないように祈るだけです.
救急車に同乗している救急スタッフ、医師が
救急車内でどんな気持ちで過ごしているか.
想像力が欠落しているとしか
思えないことです.
私たちは
救急搬送の適性運用のために
限られた人的、物的資源を有効に活用するために
本当に必要な人に役に立つように
少しでも、これから努力と、関係の方々との調整を重ねて
また頑張って行きたいと思います.