インフルエンザに気をつけて
2007年 11月 17日
冬場になると、風邪、インフルエンザの患者が増えて
外来が混み合って、本当に大変でした.
年末年始に当直すると、朝から時間外を始めて
沢山の風邪やインフルエンザの患者さんの
時間外対応に追われ、その合間の病棟対応や
救急対応も行い、気がつけば
食事もとらずに、もう夜になっていた
なんて、感じでした.
あるお正月の当直に日には、薬局の先生が
血相を変えて診察室に駆け込んできて
「先生、もう風邪薬の在庫がもうありません!」
それくらい忙しかった、ということです.
今年は、例年にもまして寒さも厳しそうで
インフルエンザへの対応も早めがよいと思います.
------Exite ニュース
<インフルエンザ>例年より速いペースで広がる
http://www.excite.co.jp/News/society
/20071116205300/20071117M40.108.html
今年のインフルエンザは
例年より速いペースで広がっていることが
16日、厚生労働省のまとめで分かった.
休校や学級閉鎖をした全国の学校数は
10日までの2週間で78施設に上り、
この時期では過去10年間で最多になった.
患者数も4日までの1週間で、
首都圏を中心に1217人に達し、
例年より1~2カ月早いという.
同省結核感染症課によると、
全国の保育所、幼稚園、小中学校で
学級閉鎖などがあった施設数は
3日までの1週間で19施設、
10日までの1週間でさらに59施設増加した.
例年の同じ時期は0~1施設程度で、
早い広がりをみせている.
都道府県別にみると、
北海道41、東京都8、千葉、神奈川両県5.
検出したウイルスの型は
昨シーズンの「A香港型」や「B型」と違う
「Aソ連型」が目立っているという.
また、全国約4700の医療機関から
国立感染症研究所に報告された患者数は
3週連続で増加、
4日までの1週間で1217人に上った.
前週(10月22~28日)は931人で、
ともに過去5年で最多.
都道府県別では、
北海道199人、神奈川県185人、
沖縄県176人、東京都174人だった.
同省結核感染症課の大森豊緑・感染症情報管理室長は
「今年は立ち上がりが早い.
まだ、全国的にまん延している状態ではないが、
拡大の原因はせきやくしゃみなので、
マスクの着用を心がけてほしい」と指摘.
国立感染症研究所の安井良則主任研究員は
「首都圏で患者が増えると短期間で全国に感染が広がる恐れがある.
早めに予防接種を受け、うがい、手洗いを徹底してほしい」
と注意を呼びかけている.
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そんなわけで、循環器を定期的に
受診される患者さんの皆さんには
インフルエンザワクチンの早めの摂取を
お勧めしています.
とりわけ、ごく最近に、カテーテル治療を受けられた方や
入院加療をされた方におかれては
ぜひワクチン接種をお願いしたいと思います.
インフルエンザだけでなく
年配の方においては、肺炎の予防ワクチンである
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)も
お勧めしています.
今年は、インフルエンザの治療は
昨年世間の話題になったタミフルだけでなく
リレンザという吸入系の
インフルエンザ治療薬も導入しています.
循環器科でカテーテル治療を受けられた方においては
特に心臓だけでなく、その他の健康問題も
注意して診療して行きたいと思います.
皆さん、元気に冬を
乗り切っていきましょう.
私も個人的には、12月は緊急も多く
また年末の学会や研究会もいろいろ予定があるので
風邪に負けず、頑張りたいです.