もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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じっくり診療

今日も外来には多くの患者さんが訪れています.
ほとんどの方は病状も安定して落ち着いており
外来でひとしきり話をされて
笑顔で帰って行かれます.

循環器の外来に通院される皆さんは
過去にカテーテル検査を受けた方
カテーテル治療を受けた方
ペースメーカー治療を受けた方などなど
心臓病治療のために入院加療を受けられた方が
多いです.

外来では、なかなか腰を落ち着けてじっくりと
話をする時間もとれませんが
入院治療となった時には
いろいろな話をさせてもらっています.

普段なかなかお目にかかれない家族の方にも
お会いすることができるので
お互いに理解し合える良い機会と思います.

じっくり診療_a0055913_1183851.jpg


画像のもとはこちらです↓
http://www.blueflag.co.jp/shop/ProductDetail.do?pid=89188




外来に通っておられる患者さんの中には
ちょっと勘違いをされている方がいます.

曰く;医師は外来の時だけ病院にいて
 外来をやっていない時間は、病院にいない.

そんな風に思っている方がけっこう多い感じがします.

医師の仕事は、外来だけではなく
病棟入院患者さんのケアや、回診や
カテーテル検査、カテーテル治療などを行っているのですが
外来以外の診療は、なかなか
分かりにくいみたいです.

先日もペースメーカー植え込みのために入院された
患者さんがおられました.

入院されて、初めて外来以外の私たち医師や看護師の
仕事を見て頂いて
「先生も看護師さんも、忙しいんですね」と
言って頂きました.

医療の仕事に限らず、目に見えない部分で
多くの人たちが働いているということなので
私も改めて、縁の下の力持ちを
やってくれているスタッフに感謝です.

麻酔科の先生や手術室、集中治療室などで
働くスタッフも、なかなか外からは
みえにくい職業かもしれませんね.

緊急や苦しい時にお世話になる部署なのですが
元気になった時には、なかなかもう会うことができないし.

病院に限らず、さまざまな職業において
目に見えない仕事や働き、目に見えない苦労があると思います.

見た目の華やかさとかに、どうしても目を奪われがちですが
黙々と働く多くのプロフェッショナルの方々に
日々感謝しつつ
私も地道にやっていきたいと思います.

心臓病の治療のためには
カテーテル治療やバイパス手術は最後の砦であって
可能であればもっと早い時期に
コレステロールの治療やメタボの管理で
予防するほうが絶対よいです.

そんなわけで私が安心してカテーテルに専念できるのも
日々、地道な内科診療で支えてくれる
わが敬愛する内科医先生の存在があってこそです.

本当に一人ではなにもできません.

日々、理想の病院について
あれこれ考えていますが
地域の病院で研修医に人気の病院があるそうです.

 安心が医師集める
 http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000806230007

この記事を読むと
よい病院のためには、人材やよい人間関係が不可欠だと感じます.

私も、じっくり診療は素晴らしいと思います.
参考までに.
by yangt3 | 2008-06-25 11:09 | コーヒーブレイク(雑談)