ガイドワイヤー
2009年 07月 04日
ガイドワイヤーとは、様々な金属成分を素材として作られた
ワイヤー状の細い針金のような特別の道具です.
狭心症治療やカテーテル治療の際には必須の基本的な治療器具であり
このガイドワイヤーを使って、冠動脈や様々な血管の中に進めて
治療や検査を安全に行います.
たとえば狭心症の治療においては最も細い(0.014〜0.010インチ)のサイズの
冠動脈専用ガイドワイヤ−を使用して、狭窄した血管の中を進めていきます.
このガイドワイヤーにそって、治療用のバルーンや血管を広げるための
ステントを入れていくのです.
カテーテル治療の進歩は、ある意味においてはガイドワイヤーの進歩と
いうこともできます.
今回、メディキットさんから、面白いガイドワイヤーを紹介してもらいました.
通常は、先端が J型の形をしているのですが
手元の部分でガイドワイヤーをしごくようにして回転させると
なんと先端部分の形状が変形していくのです.
この形状変化をうまく使えば、複雑に曲がりくねった血管の中を
ガイドワイヤーを進める場合にも、ちょっと役に立ちそうです.
様々な治療の局面で、どのような道具を使い分けるかが
腕の見せ所ということになります.
少しでも性能のよい道具を使うことが、安全で確実な治療につながり
患者さんの利益になるわけで、素晴らしい道具、大歓迎です.