ペリフェラルCTOを学ぶー第45回東海インターベンション
2009年 07月 13日
参加してきました.
今回で45回目を迎える伝統あるインターベンションの研究会で
東海地区のインタベに関わる循環器の先生方が集う
魅力的な会合です.
アンギオをシネで供覧していた時代よりずっとこの会には
参加しており、普段、病診連携をお願いしている
病院の先生方とお会いできる大切な時間となっています.
これまでは冠動脈インターベンションが中心でしたが
最近は、末梢、ペリフェラルのインターベンションが研究会の
中心の話題となってきています.
当院からは、コメディカルスタッフも参加させていただきました.
他の研究会のように英語ではなく、日本語の会なのでよかったです.
とはいっても参加者のほとんどがドクターで
専門用語が飛び交い普段インターベンションにかかわっていないと
ちょっと難しかったかもしれませんが.
この東海インターベンションという研究会では
教育的な内容が多いのがうれしいところです.
今回の研究会で、前半の冠動脈の部では
・冠動脈にスタックした IVUSカテのbail-outの方法
・PCI中に発症した大動脈解離のbail-outの方法
・ステント留置後の末梢血腫のbail-outの方法
などなど普段の治療に役に立つ実践的な方法を教えていただきました.
こうしたpitfallを実際の症例を見ながら学ぶことができ
知識を共有させていただけるのが研究会の醍醐味です.
石灰化した高度屈曲病変に Dioが有効だった症例も
発表されていました.
東海地区でも、Dioが浸透してきているようです.
後半のペリフェラルの部では
各施設の先生方が、複雑でびまん性の末梢動脈病変を
きれいに治療されている症例をたくさん見させていただきました.
日常的に冠動脈インターベンションを行っている循環器の先生方が
ペリフェラルの治療を行うことで
難しい症例もカテーテル治療でなんとかできるということを痛感しました.
ペリフェラルCTO症例にも果敢に治療を行われていることに
多いにインスパイアされました.
当院でももっともっとペリフェラルインタベを頑張らないといけません.
Trans Radialアプローチによる腎動脈狭窄の治療も
非常に興味深かったです.
具体的にどんなシースを使うかがポイントですね.
さて今回は、京都桂病院 心臓血管センター所長の中村 茂先生の
特別講演が行われました.演題はズバリ
「ペリフェラルCTOに対するアプローチ」でした.
圧倒的な経験と実践に裏付けられた系統的で豊富な内容が
すごく勉強になりました.
頭のもやもやが”スッキリ!”となった感じです.
まずは安全なペリフェラル治療を心がけるために
今回の研究会で勉強させて頂いた内容をさっそく今日からの実践に
生かしていきたいと思います.
インターベンションの世界は本当に奥が深いですね.