もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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OCT始めます!

グッドマン当院担当の方のご好意により
当院カテ室でも、OCTを始めることになりました.

OCTとは OPTICAL Coherence Tomographyの略で
日本語では光干渉断層法という検査のことです.

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といってもピンと来ないと思いますが、わかりやすくいうと
冠動脈の状態を高い精度で調べる医療画像システムです.

これまでも IVUS(血管内超音波検査)と呼ばれる
冠動脈の画像診断装置が、ほぼルーチンにカテ室で使われていましたが
このOCTという冠動脈イメージング装置を用いると
さらに詳細な冠動脈の画像を調べることができます.

冠動脈の状態、狭窄病変の状態がより細かく詳細にわかれば
カテーテル治療やステント植え込みなどの治療を
より安全に適切に行うことが可能になるわけです.

OCTはその名の通り光の原理を使用しています.
細いカテーテルの中には光ファイバーが仕込まれていまして
本体から照射された近赤外線によって、冠動脈の中の状態を
より詳細な画像にすることが可能になりました.

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これがOCTイメージワイヤーの先端の様子です.
カテーテル先端から赤外線の輝く光が、とてもきれいです.

日常的にカテラボで使用している血管内超音波(IVUS)を用いても
解析の難しい石灰化病変の評価や血栓の評価、
そしてステント植え込み治療後の新生内膜の評価などに
このOCTが威力を発揮するものと期待されています.

さらには不安定プラークの診断にも有用であると考えられています.

7月29日(水曜日)に OCTの説明会がありました.




新しい医療機器をいきなり目の前にして
ほとんどのスタッフがまるで子供のように
目をきらきら輝かせて、なんだかうれしそうです.

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サンプルの冠動脈画像を供覧してもらいました.
OCT画像については、学会や研究会でも何度か目にしていたのですが
こうして自分のカテ室で、実際に見てみると
改めてその画像に思わず見入ってしまいます.

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ちょっと気になる部分を、パソコンで画像をいじるように
拡大してより詳細画像を見ることができます.
大きな冠動脈画像になんだか感動します.

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OCTイメージングワイヤー専用のオートプルバックシステムも
通常使用している血管内超音波のオートプルバックシステムと比べると
ちょっとスマートで軽い感じです.

OCTカテーテルを、このプルバックシステムに装着すろのに
少しコツがあって、カテが折れないように気をつけないと.

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OCT専用のイメージングシステムは、思ったよりスマートでした.
通常の血管内超音波専用のコンソールと違って
なんと液晶画面が2面もついているのです.

A面は、OCTを操作するMEさん専用で
B面は、操作しているドクターが画像を見るためのものだそうです.

2つも液晶があるなんて、なんだか贅沢ですね.

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二人でOCTの機械をいじっていると
なんだか対面でゲーム対戦しているみたいですね.
もちろん、二人とも真剣にOCTの操作を練習しているんですけどね.

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こちらがA面 ME ITさん(助さん)です.
iPhoneのカメラを向けられても、全然築気づかないほど
OCTの操作に熱中しています.

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こちらはB面 ME Fさん(格さん)です.
二人のMEさんは、今回のデモで、すっかり OCTが気に入った様子です.

もちろん私も、実際にOCTをさわってみて
ずいぶんとそのイメージングシステムの進歩を実感いたしました.

これから少しずつ実際のカテーテル治療において
このOCTを役立てていきたいと思います.

さて、ここから先は、半分オフレコなのですが、グッドマンさんのお話によれば
OCTカテーテルは、 カテ先端の外径が 0.016インチだそうなので
たとえば、IVUSが通過しなくても、OCTカテは通過します、とのことです.

さらにオフラベルですが、5Frガイドカテに通過可能であるばかりか
OCTカテーテルの外径を考えれば、4Frガイドにも使用可能とのことです.

スレンダーPCIへのOCTの応用については
これから検討する価値がありますね.

日常的に5Frガイドシステムで、治療もIVUSも5Frで済ませている場合
IVUSで病変の評価がまだ不十分と感じられた時に
「さてじゃあ OCTやろう!」となります.

その場合に、6Frガイドカテにサイズアップしなくても
そのままOCTが見られたら、シンプルでスマートですからね.

諸先生方のご指導をこれからもお願いして
少しずつ勉強して行こうと思います.

OCTの詳しいことは、グッドマンの担当の方に
お願いします.
by yangt3 | 2009-07-30 00:42