もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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2006年 03月 02日 ( 1 )

高脂血症、高コレステロール血症の治療には
スタチンと呼ばれる薬剤が良く使用されます.
このスタチンと呼ばれる薬剤の内服により
高脂血症が改善、コレステロールが低下するのみでなく
狭心症、急性心筋梗塞などの心臓病が予防されることが
最近明らかにされました(MEGA トライアル).

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このようにスタチンという薬剤は心臓病の患者さんには
重要な薬剤です.

心臓弁膜症の一つに大動脈弁狭窄症という病気があります.
年齢ともに、大動脈弁狭窄症の患者さんが増えています.
最近の研究で、変性大動脈弁狭窄症が
スタチン投与によって
大動脈弁の石灰化の改善が得られたということが
わかってきました.
大動脈弁狭窄症も 動脈硬化の一部と考えることにより
冠動脈、脳血管の動脈硬化の予防だけでなく
広く動脈硬化の予防を考える必要があると思われます.

そういう意味で、MEGAトライアルなど種々の研究で
有効性が証明されているスタチンの治療は
循環器科に通院されている患者さん、動脈硬化進展の予防が
必要な患者さんには、必須のお薬であると言えます.

スタチン製剤のさまざまな効果としては
・抗炎症作用
・プラーク安定化作用
・血管平滑筋細胞増殖抑制作用
・骨化抑制作用
・血管内皮昨日改善作用
・血小板活性化抑制作用(血栓の予防)
・NO(一酸化酸素)合成促進作用(冠動脈の拡張)
・組織因子抑制作用(血液凝固の安定化)
・抗酸化作用

など多面的(Pleiotropic Effect)が報告されています.
細かな機序は、これから徐々に明らかにされていくと
思われます.

積極的なスタチンの投与が心臓病、脳血管疾患の予防に
重要と思われます.くわしくは主治医とご相談ください.

主なスタチン製剤としては
メバロチン(三共)、リポバス(万有)、
リピドール(アステラスーファイザー)、リバロ(興和、三共)、
ローコール(ノバルディス、田辺)
などがあります.
種々のジェネリック薬品も使用可能です.
MEGAトライアルは、メバロチンを使用しています.

当循環器科では
狭心症、心筋梗塞後の患者さんには、積極的に
スタチン製剤の投与を行っております.
by yangt3 | 2006-03-02 00:33