もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

2009年 02月 11日 ( 1 )

ものづくりの心

医療の仕事も、結局は毎日の地道に働くことの積み重ねです.

医師としての知識や技術をレベルアップさせるための王道はなく
当たり前の仕事を当たり前にこなしていくだけです.

地方の民間病院の医師の生活は
ものづくりの職人さんたちに通じるところがあるかもしれません.

最近、読了した本です.

 町工場巡礼の旅

a0055913_025265.gif

 小関 智弘 著 中公文庫

  働くことと生きることが同義語の人たち、そんな町工場の職人たちの
  ものづくり哲学をまとめたルポです.
  百分の一ミリの誤差も見逃さない、他人のできない仕事に挑み、
  厳しい状況を生き抜く町工場の知恵と哲学の凄味が語られています.

町工場を地方の病院に、町工場の機械や道具を、カテーテルや医療器具に
置き換えて考えてみれば、この書で語られている職人たちは
私たち医療現場のスタッフの姿と、なぜか重なってきます.

特に循環器のカテーテル治療の名人と呼ばれる方々は
まさにマイスターと呼ぶにふさわしいです.

もちろん細いカテや、細いワイヤーなどの医療器具の改良も
日本のこうした職人技の伝統がささえていることを改めて痛感します.

カテーテル治療を極めることが、日本のものづくり哲学の伝統に従うことと
この書を読んで感じたことです.

まだまだ未熟ですが、マイスターの知恵と哲学に学んでいきたいです.

偉大なるマイスターのご冥福を心よりお祈りいたします.
by yangt3 | 2009-02-11 00:03